Ubuntu 8.10の日本語フォントって

投稿者 おおかゆか 2008-11-27 14:25:00 GMT

なんかUbuntuは今回の8.10 "Intepid Ibex"から、日本語の標準フォントが変わったらしく、今までデフォルトで入っていたIPAフォントやIPAモナーフォントが入っていない。
完全フリーなOSに含めるには、ライセンスが微妙なんだそうな。

代わりに標準になったのが、VLゴシックや東風明朝というフォント。
これはこれで、PCに触るのが初めての人とかには別にいいのかもしれないが、過去3つのバージョンに渡ってIPAモナーフォントをずっと使っていた私にとっては、違和感がどうしても拭えない。同じポイント数でも高さも幅もやたらとあって、アプリのメニュー部分がかさばってたり、Windowsならちゃんと横幅に収まるFirefoxのブックマークツールバーのボタンが表示しきれてなかったり。

それよりも何よりも。一番我慢できないのは、AA(アスキーアート)が完全にズレてしまうこと。
これではやたらと逆に考えることを奨励するジョースター卿や、自分でも何を言っているかわからないポルナレフの面白さが半減してしまうじゃないか。

ちなみにVL Pゴシックで表示したジョースター卿は、こんな感じになる。

VL Pゴシックでのジョースター卿

というわけで、IPAフォントとIPAモナーフォントを入れて8.04と同じ状態に戻すことにした。
さっそくパッケージを入れてみようとしたところ、

$ sudo apt-get install ttf-ipafont
パッケージリストを読み込んでいます… 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています… 完了
E: パッケージ ttf-ipafont が見つかりません

なぜなぜどうして? 教えて Teach me why.
と一瞬、ミンキーモモになりかけた。

気を取り直して32bit日本語ローカライズド版を入れたLet's noteのほうで確認すると、そちらではちゃんとパッケージが見つかったので、どうも64bit版だけパッケージが用意されてないらしい。

仕方ないので、手動でフォントを入れることにする。

1. IPAフォントのインストール

一般利用者向けIPAフォントのダウンロードというページで、IPAフォントが配布されている。以下の手順に従ってインストールする。

$ wget http://info.openlab.ipa.go.jp/ipafont/fontdata/IPAfont00203.zip
$ unzip IPAfont00203.zip
$ sudo mkdir /usr/share/fonts/truetype/ttf-ipa-font
$ sudo cp IPAfont00203/*.ttf /usr/share/fonts/truetype/ttf-ipa-font/
$ sudo fc-cache -fv /usr/share/fonts/truetype/ttf-ipa-font/

 2. IPAモナーフォントのインストール

IPAモナーフォントが配布されているページはここ

$ wget http://www.geocities.jp/ipa_mona/opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAMonaFonts-1.0.8.tar.gz
$ tar xzf opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAMonaFonts-1.0.8.tar.gz
$ chmod go+r opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAMonaFonts-1.0.8/fonts/*      (※)
$ sudo mkdir /usr/share/fonts/truetype/ttf-ipamonafont
$ sudo cp opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAMonaFonts-1.0.8/fonts/*.ttf /usr/share/fonts/truetype/ttf-ipamonafont/
$ sudo fc-cache -fv /usr/share/fonts/truetype/ttf-ipamonafont/

を実行して、コピーする前にファイル権限を変えておかないと、なぜか二度とX Windowが起動しなくなる。コピーした後に変更してもダメ。理由は不明。

IPAモナーPゴシックでのジョースター卿

上の画像は、IPAモナーPゴシックで表示したジョースター卿。

3. 梅フォントのインストール

梅フォントはSourceForgeにプロジェクトページがあり、そこで配布されている。

$ wget http://globalbase.dl.sourceforge.jp/ume-font/22212/umefont-396.tar.gz
$ tar xzf umefont-396.tar.gz
$ sudo mkdir /usr/share/fonts/truetype/ttf-ume-font
$ sudo cp umefont-396/*.ttf /usr/share/fonts/truetype/ttf-ume-font/
$ sudo fc-cache -fv /usr/share/fonts/truetype/ttf-ume-font/

 梅Pゴシックでのジョースター卿

上の画像は、梅PゴシックC4で表示したジョースター卿。

4. MSフォントのインストール

Windowsを持っている場合は、そこからMSゴシックやMS明朝といったフォントをコピーして使うことができる。ネットから落としたり、他人のWindowsから持ってきたりするのはライセンス的にアウト。

XLsoftのページを参考に、C:WINDOWSFontsmsgothic.ttcとmsmincho.ttcを分割。
それぞれmsgothic.ttf、mspgothic.ttf、msuigothic.ttfとmsmincho.ttf、mspmincho.ttfという名前にリネームする。

$ sudo mkdir /usr/share/fonts/truetype/msgothic
$ sudo mkdir /usr/share/fonts/truetype/msmincho
$ sudo cp ${HERE}/ms*gothic.ttf /usr/share/fonts/truetype/msgothic/
$ sudo cp ${HERE}/ms*mincho.ttf /usr/share/fonts/truetype/msmincho/
$ sudo fc-cache -fv /usr/share/fonts/truetype/msgothic/
$ sudo fc-cache -fv /usr/share/fonts/truetype/msmincho/

VLゴシックでのジョースター卿

上の画像は、MS Pゴシックで表示したジョースター卿。

こうして見てみると、MS Pゴシックの再現性はさすが。再現性というか、AAはもともとMS Pゴシックで育った文化なので当然と言えば当然かも。
でもそれに劣らず、IPAモナーPゴシックもすばらしい。2ちゃんねるの有志X Window上でもがAAを見られるようにIPAフォントに手を加えたのがIPAモナーフォントなので、これも当然か。

梅ゴシックもAAの再現性については検討してるんだけど、文章そのものがどうも自分としては読みづらい気がするので、入れてはみたものの使わなさそう。
やっぱり今まで通り、IPAモナーPゴシックをブラウザの標準フォントに、IPAモナーUIゴシックをGNOMEシステムの標準フォントにすることにしよう。

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コメント

  1. Henrich 発言 2 months later:

    >Windowsを持っている場合は、そこからMSゴシックやMS明朝といったフォントをコピーして使うことができる。

    使えません。

    AA みたいならモナーフォント(ttf-mona)を使うのも手です。

  2. おおかゆか 発言 2 months later:

    >Henrich様

    マイクロソフトの公式声明によると、外部のベンダーからライセンスを受けているフォントはそのベンダーに著作権があるそうです。

    http://www.microsoft.com/japan/mscorp/legal/permission/copyright.mspx#EXE

    MSゴシック及びMS明朝はリコーによるものなので、

    http://font.ricoh.co.jp/solution/licence.html

    ↑このライセンスが適用されるものと思われます。
    ここには

    > フォントの一次使用範囲(お客様ご自身の使用範囲)について

    > ◇非営業目的での印字、PC画面表示、個人編集作品での使用

    > ◇個人Webページの使用

    > ◇非営業目的でのPDF埋め込みへの使用

    >  ※ただし、お客様が特定できる第三者への配布に限ります。

    とあるため、プライベートのPCで使うのであれば他のOSや別のマシンに入れて使うことには問題ないはずではないでしょうか。

    私の解釈が間違っていることもありうるので、できれば「使えません」と主張される根拠をお聞かせ願えれば嬉しいのですが。

  3. Henrich 発言 2 months later:

    数年前、知人の問い合わせではマイクロソフトの営業窓口から「WindowsのEULAにそった形での利用となり、個別に抽出しての利用を認めていない」という回答でした。

    ご指摘のMSのページは不勉強で初耳でしたので、これからリコーに問い合わせしてみようと思います。

    それからIPA モナーフォント以外でも、IPA フォント及び梅フォントはパッケージが用意されています。

    直接アーカイブからの取得は http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja/intrepid/http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja/intrepid-non-free/ などから可能です。

  4. おおかゆか 発言 2 months later:

    >Henrich様

    カスタマーサポートはアウトソースされている場合が多いので、上記のライセンス条項を知らずに適当に答えたのかもしれませんね。

    リコーにお問い合わせされた際には、結果を報告していただけると嬉しいです。

    フォントのaptパッケージが存在するのはその通りですが、本文にある通り64ビット版ではオンラインからapt-getやSynapticを使用してのインストールができません。

    ご指摘の通り、日本語ローカライズド版に用意されているdebファイルを落としてきてdpkgでインストールするのもひとつの方法ですが、今回はフォントを直接入れる方法を採りました。

  5. Henrich 発言 2 months later:

    カスタマーサポートではなく、そこの企業さん担当の営業窓口ですので、ライセンスを知らないということはないかと思います(営業担当によってライセンス解釈の回答が違うのは羞恥の事実ですが)。

    リコーさんからのお返事は「Windowsからコピーして使うのはMSとリコーとの契約外の事で許可していません」でした。先方の許可がとれ次第、blogにでも回答文を載せたいと思います。

  6. おおかゆか 発言 about 1 year later:

    >Henrich様

    ライセンスというのはそれを提示した側の意志に関わりなく、法律に違反でもしない限り書かれた文面がそのまま適用されるものです。

    例えば個人であっても、売買契約書にサインをした後で「そんなつもりじゃなかった」というのは基本的に認められませんよね。それは企業が提示するライセンスでも同じことで、提示した後でも提供側の都合によってコロコロ変わるようではそもそもライセンスの法的意味がありません。

    ですので「リコーの窓口のお姉ちゃんに聞いてダメと言われた」というのはライセンス違反の証拠には残念ながらなりません。このライセンスのこの条項にこのように違反しているというのをできれば具体的に教えていただければ助かります。

    それに納得できればこの記事を修正させていただきますので。

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