Ubuntu上からHL-5250DNでプリントできるようにする

投稿者 おおかゆか 2008-12-02 06:31:00 GMT

2008年12月現在、Amazon.co.jpで一番売れているA4用モノクロレーザープリンタはBROTHERのHL-5250DNである。
レーザープリンタにしてはコンパクトな筐体、解像度はTrue1200dpi対応で、最高毎分24枚という高速プリントが可能。もちろん両面印刷にも対応していて、特筆すべきは100BASE-TのLANインターフェースを内蔵していながら実売価格が2万円以下というところ。

発売されたのが2007年2月で、私がHL-5250DNを購入したのは去年の8月だが、記憶にある限りではそのときからAmazonでずっと1位を独走している。
実際に使っていても特に不満といった不満は見当たらず、敢えて言うなら待機中があまりにも静か過ぎてランプすら点灯していないため、電源を入れているのか入れてないのかわからないところくらい。

そんなHL-5250DNだが、Ubuntuで使えるようにするには一筋縄ではいかない。
Ubuntuではプリンタの追加は、「メニュー」→「システム」→「システム管理」→「印刷」から行うことができるが、この通りにすれば一応はHL-5250DNも登録することはできる。

しかし実際に印刷しようとすると、プリンタはウンともスンとも言わない。
普通に「→進む」を押していくとインストールされるのは「Brother HL-5250DN BR-Script3 [en]」というドライバなのだが、これがちゃんと動作しないのだ。

印刷できません。サーバ設定を参照してください

その理由は、北米で販売されているHL-5250DNは日本の型番だとHL-5270DNのことで、そもそも指している製品名が違うからである。
そしてHL-5250DNHL-5270DNの大きな違いとは、BROTHERのPostScript互換エミュレータであるBR-Scriptエンジンを内蔵しているかどうかということ。
つまり日本のHL-5250DNではBR-Scriptがサポートされていないため、「Brother HL-5250DN BR-Script3 [en]」のドライバでは印刷できないのだ。

AmazonだとHL-5250DNが19,205円で、HL-5270DNは31,933円で、その差額は12,728円。BR-Script対応かどうかという違いだけでこの価格差は大きすぎる。
それに何より、すでにHL-5250DNを買ってしまっているので、そのためだけに新しく買い直すという選択肢は現実的ではない。

でも大丈夫。CUPS(「カップス」と読む)というUNIX用の印刷システムを使えば、Linux上からでもHL-5250DNを動作させることができるのだ。
この場合はTCP/IPを利用したLPRという印刷用プロトコルに、CUPSラッパーを被せる形で動かす。
よってLPRドライバとCUPSラッパードライバの2種類のドライバが必要になる。以下にその2つのドライバのインストール方法を記す。

1. LPRドライバのインストール

HL-5250DN用のLPR用ドライバがブラザーのサポートページにあるので、このDebian用の「HL-5250DN」のリンクからダウンロードする。
ファイル名は「brhl5250dnlpr-2.0.1-1.i386.deb」。

$ dpkg -i --force-all --force-architecture brhl5250dnlpr-2.0.1-1.i386.deb

まずプリンタのIPアドレスを控えておく。わからない場合は、「メニュー」→「システム」→「システム管理」→「印刷」の新規プリンタ追加の検索結果から調べられる。
IPアドレスを控えた上で、printcapを編集する。

$ sudo vi /etc/printcap
--
HL5250DN:
        :mx=0:
        :sd=/var/spool/lpd/HL5250DN:
        :sh:
        :lp=/dev/usb/lp0:
        :if=/usr/local/Brother/lpd/filterHL5250DN:
--
HL5250DN:
        :mx=0:
        :sd=/var/spool/lpd/HL5250DN:
        :sh:
        :lp=/dev/usb/lp0:
        :if=/usr/local/Brother/lpd/filterHL5250DN:
        :rm=PRINTER_IP_ADDRESS
        :rp=lp
--
のように変更。(※最後の2行を追加)

2. CUPS Wrapperドライバのインストール

HL-5250DN用のLPR用ドライバがブラザーのサポートページにあるので、このDebian用の「HL-5250DN」のリンクからダウンロードする。
ファイル名は「cupswrapperHL5250DN-2.0.1-2.i386.deb」。

$ sudo mkdir -fp /usr/share/cups/model
$ sudo dpkg -i --force-all --force-architecture cupswrapperHL5250DN-2.0.1-2.i386.deb

上のコマンドを実行した後、ブラウザで「http://localhost:631/printers」にアクセス。

「デバイスURI」を見ると「usb:/dev/usb/lp0」となっている。ドライバがUSBプリンタとして設定されているので、これをネットワークに変更する必要がある。
まず「プリンタの変更」をクリック。
 

「場所」と「説明」を適当に編集して「続ける」をクリック。
 

「Brother HL-5250DN series PRINTER_IP_ADDRESS (Brother HL-5250DN series)」を選択して「続ける」をクリック。
 

「メーカ」を「Brother」に選択して「続ける」をクリック。
 

「モデル」を「Brother HL-5250DN for CUPS (en)」に選択して「プリンタの変更」をクリック。
するとユーザー名とパスワードを聞かれるので、自分のアカウントのものを入力する。

最初の画面に戻るので、「デバイスURI」を確認する。

「socket://PRINTER_IP_ADDRESS」になっていればOK。
いちおう、GNOMEの「メニュー」→「システム」→「システム管理」→「印刷」からも確認しておく。

プリンタの設定を確認

これでネットワーク上のHL-5250DNからプリントできるようになっているはず。

 

<参考ページ>

 

 

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