Compiz Fusionで3Dデスクトップを堪能する
投稿者 おおかゆか
デスクトップLinuxでは、LeopardやVistaも真っ青な3Dデスクトップ環境を体験することができる。
3Dデスクトップとまでもいかなくても、Ubuntuは標準のままでも「メニュー」→「システム」→「設定」→「外観の設定」→「視覚効果」で「追加効果」にすれば、ウィンドウがトコロテンの様にぷるぷる震えたりといった効果が使えるようになる。
でもCompiz Fusionというシステムのパッケージを導入すれば、それとは比較にならないほど多彩な3D効果、アニメーション効果をデスクトップに追加することができるのだ。
私がこれを初めて体験したのはUbuntu 7.04 "Feisty Fawn"を使っていて、そのころはまだ名前もBerylという別のものだった頃のこと。
その頃は導入するのも一苦労で、インストールこそ今と同じaptでできたが、その後xorg.confをいじくり回してやらなければ有効にならない。
でもBerylにはそれだけ苦労して導入して、さらにXが不安定になってときどき落ちるようになることがあっても、それをくつがえせるだけの魅力があった。
特に3Dデスクトップキューブは感動もので、仮想画面の1つ1つが立方体の面になり、アプリケーションウィンドウがその上に浮いた形でぐりんぐりん回すことができた。
手持ち無沙汰なときなどに、意味もなくデスクトップキューブを回して遊んだものである。
そしてこのBerylこそが、WindowsやMacからユーザーを奪うことができるキラーアプリ(厳密にはアプリじゃないが)になるはずと確信した。
Ubuntu 7.04を使い始めたころは、ビデオカードや無線LANカードも標準パッケージのものが使えずに、サイトから最新のソースを落としてきて自分でコンパイルして入れなければならなかったりとずいぶん手を焼かされたが、私としてはこのBerylがあったからこそUbuntuを使い続ける気になったと言っても過言ではない。
そのBerylはもともとはCompizというプロジェクトから分家したもので、今はまた本家と合併して名前が「Compiz Fusion」となっている。
昔と違い、apt-getコマンド(もしくはSynapticパッケージマネージャ)一発で導入でき、安定度も増している。
というわけで、今回はそのCompiz Fusionの導入方法およびデスクトップキューブと各種アニメーションを有効にする設定について。
1. ConpizConfig設定マネージャのインストール
実はUbuntu 8.xから、Compiz Fusionは標準でインストールされている。先述の「視覚効果」は、このCompizを使って実現されているのだ。
ただこのままでは、用意された2種類の無難な組み合わせの機能しか使えないので、設定マネージャをインストールしてやる必要がある。
これで、「メニュー」→「システム」→「設定」のリストに「CompizConfig 設定マネージャ」という項目が追加されるので、それをクリックして起動すると以下のようなウィンドウが表示される。

2. デスクトップキューブの有効化
ここで「デスクトップ」というグループの「Desktop Cube」と「Rotate Cube」にチェックを入れる。
「デスクトップの壁 プラグインが、Desktop Cube からも提供される largedesktop 機能を提供しています。」という警告が出ることがあるが、その場合は「デスクトップの壁を無効化」をクリック。

この状態でデスクトップの壁紙の部分をマウスのスクロールボタンでクリック&ドラッグすると、こんなふうになる。
さらに見栄えに懲りたい場合は、「エフェクト」グループの「3Dウィンドウ」と「キューブの反射と変形」にもチェックを入れる。
するとこのようなシリンダー(円柱)型になり、地面がツルツルの反射板になる。さらに各アプリのウィンドウが側面から浮いた形になる。
円柱の面はワークスペースに対応しているので、ワークスペースの設定でスペースを増やせば円柱の円周が伸びて大きくなる。
また「キューブの反射と変形」→「変形」→「変形」で「球体」に設定すると、キューブの形は球というよりは樽型になる。完全な球体に死体場合は、「ふたの変形」にチェックを入れる。
なおここで「なし」を設定すると、私の環境(Mac mini MB139J/A、グラフィックチップは945GM)だとキューブを回転させようとしたときにX Windowがダウンした。
どうもキューブ(立方体)型と「3Dウィンドウ」の相性が悪いらしく、「キューブの反射と変形」が無効の状態でも「Desktop Cube」&「Rotate Cube」に「3Dウィンドウ」を組み合わせると、同様にXが落ちてしまう。
話を戻して、さらにこれをカスタマイズする方法について。
背面に画像を入れたい場合は、「Desktop Cube」→「Appearance」→「Skydome」の「Skydome Image」に任意の画像を設定する。
キューブの上下のふたは「キューブの反射と変形」→「キューブのふた」→「外観」の「キューブ上面の色」「キューブ下面の色」で色を変更、「上面の画像ファイル」 「下面の画像ファイル」で画像を変更できる。
3. アニメーション効果の有効化
「エフェクト」グループの「Wobbly Windows」をチェックすると、「視覚効果」の「追加効果」でも提供されている、ウィンドウ移動時に慣性によってぷるぷる震える効果が有効になる。
その他のウィンドウを閉じたり最小化したりといった操作時のアニメーション効果を有効にするためには、同じく「エフェクト」グループの「アニメーション」とさらにそのバリエーションを広げるための「Animations Add-On」をチェックする。
ここではウィンドウを閉じるときに炎の効果を設定する。
「アニメーション」→「閉じる時の効果」→「アニメーションの選択」で一番上の行を選択して「編集」。そして「閉じる時の効果」に「Burn」を選択する。

するとアプリケーションのウィンドウを閉じるときに、

このような効果が適用されるようになる。
他の操作時のアニメーション効果も、同様にして設定可能。
ところで機能の組み合わせによっては、X Windowシステムがダウンしてしまうことがあると言ったが、時折それよりも悪い事態が起こることもある。
私の環境では「双三次補完フィルタ」が鬼門だった。これを有効にするとタスクバーを含む全てのウィンドウが黒く塗りつぶされるという減少が起き、あらゆるGUIが使えなくなってしまった。
こういう場合の対処はまず「Ctrl」+「Alt」+「Back Space」でX Windowシステムを強制終了し、再ログイン時に画面左下の「オプション」から「セッションの選択」を選び、さらに「セッション」において「フェイルセーフの端末」を選択してログインする。
そしてログイン後に出現する端末内で、
を実行してCompizパッケージを完全削除して再ログイン。そこからもう一度、パッケージをインストールするところからやり直すしかない。
Beryl時代から比べれば多少は安定したと言えるが、Compiz Fusionにはまだまだ不安定なところが多い。
どの組み合わせが自分の環境と相性が悪いかは、実際にやってみないとわからない。
ただそれらのデメリットを考え合わせても、それでもなおCompiz Fusionが提供してくれるデスクトップの効果には魅力があると思う。
これほどの視覚効果を実現する機能は、先進的と言われるMac OS Xですら実現していないのだから。
プレゼンの場などでさりげなくCompiz Fusionの機能を垣間見せたりすると、ギャラリーから「おぉー」と感心されること請け合い(?)である。
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