フリーランスのエンジニアになった
投稿者 おおかゆか
以前、名刺を作った際に肩書きに困って「フリープログラマ」と書いたことがあったが、それが瓢箪から駒になったというか。
紆余曲折あって、現在はフリーランスのエンジニアとして都内のとある会社に常駐中。
長きに渡るニート期間を経て去年の年末に職探しを始めたわけだが、当初は正社員のプログラマー職を探して転職エージェント会社に登録したり、直接その会社のホームページから応募したりしていた。
いくつか合格しそうな会社がなかったわけではないものの、給与の面で折り合いがつかず物別れになるというパターンを繰り返した後、PM(プロジェクトマネージャ)になろうかと考えたりするようになったり。
ただPM職でいくつか回ってはみたが、話を聞いていてもその日々の業務内容に一向に興味が持てない。さらに時期的な問題もあるのかもしれないが、給料もプログラマー職と比べて言うほど高くない。
そうこうしている間に2ヶ月が経過。
原点に戻って考えてみると問題ははっきりしていて、自分のやりたいことと金銭的なことの折り合いがつかないこと。
やりたいことはRubyでシステムを作る仕事。希望の年収は650万以上。
これを照らし合わせると、正社員ではこの時節なかなかこの条件に合う会社がない。
自分としてはこれが高望みだとは全く思わないのだが、日本の労働市場ではそうではないらしい。
しかし正社員という枠を外れて考えてみれば、この条件を満たすのはさほど難しいことではなかった。
フリーランスのエンジニアの常駐案件なら、自分のスキルを鑑みても月単価60万は期待できる。交通費や各種社会保険を考慮に入れても、希望年収に届く。
さらに私は、実は現在進行形ですでに個人事業主である。(登録の事業内容はエンジニアではないが)
そして個人事業主は、前々年までの赤字を課税収入から差し引くことができることになっている。
1年半以上ニートに近い生活をしていたおかげで昨年一昨年ともに赤字なので、この制度を活用することができる。
であるならば、何も正社員にこだわる必要はないではないかという考えに至った。
むしろ下手に正社員で適当なSIerにでも入った場合、やることは同じ常駐でも仕事が選べない上に単価の差し引かれようは、フリーと比較にならない。
案件紹介会社を介したとしても、フリーランスなら引かれる額は高くて12%程度。正社員や派遣社員なら実質半分以上差し引かれるようなところもザラだ。
というわけで、正社員での休職活動を中断。フリーランス向けの案件紹介会社に登録して、Rubyの仕事を探してもらうことにした。
しかし昨今の世界的金融危機による景気減退の影響と、そもそもRuby案件の絶対数の少なさから当初は活動が難航。
2週間ほど無為に過ごしていたが、3月に入るといきなり確度の高い話が数件転がり込み、あれよあれよと言う間に話が決まってしまった。
JRuby on Railsの開発案件で、最短3ヶ月だが延長あり。単価はそれほど高くはないが、最低希望ラインはクリア。場所は都内で通勤時間は1時間足らず。
条件としては満足できるところだったので、契約することにした。
すでに1ヶ月以上そこに常駐していることになるわけだが、そこそこ楽しく働けている。
使用言語がJRubyということで多少の不安があったが、やってみるとこれもなかなかおもしろい。エンタープライズ向け用途としてはJRubyは悪くない選択肢のようだし、今後別の案件を探すことになってもアピールできるスキルとして有用だと思う。
こうしてフリーランスとして順調な駆け出しができたが、今後の懸念材料がないわけではない。将来的な問題だ。
健康保険や年金、交通費を自分で捻出しなければならないのはいいとして、紹介会社のサイトに載っているような案件の募集要項にはときどき年令制限が明記されているものがある。そのほとんどが35~40歳を上限としている。
そのためフリーランスとして働いていた人が、30台半ばに差し掛かるあたりから正社員に戻ってしまうこともめずらしくないらしい。
私はフリーランスでビューとしてはかなり遅い方で、このままでは1年ごとに応募できる案件が減っていくという事態になるのが明白である。
これに備えるためにも紹介会社に頼るのではなく、将来的には個人名で仕事を取れるようにならなければならない。そのために技術の研鑽を欠かさないのは当然として、可及的速やかに仕事につながるような人脈を育てること、さらにエンジニアとして自分を広く売り込むことが必要になってくる。
私はこの業界はそれなりに長いはずだが、これまでは正社員の安定した環境に甘んじてそういう努力を全くしてこなかった。
これからはそれが自分の社会人としての死活問題に関わってくることになる。
私は基本怠け者なので、甘えられる環境があればとことん甘えてギリギリまで怠け続ける。しかしこの背水の陣的逆境を前にしてはこれまでのようにはいかない。
この状況を自分をたきつけるための材料として、これからは積極的に活動していこうと思う。もうそれしか選択肢はないので否応なくそうしなければならないのだが。



















ruby/rails フリーランスで独立を模索している状況です。大変参考になりました。ありがとうございます。