HP mini 1000にUbuntu 9.04βをインストール

投稿者 おおかゆか 2009-04-15 14:13:00 GMT

HP mini 1000にプリインストールされているOSは、他のNetbookと同様にWindows XP Home Editionである。
しかしこのブログでもさんざん主張しているように、私は仕事でもプライベートでもほとんどUbuntuしか使わないので、何はともあれまずUbuntuを入れてみることにした。

現時点での最新版は8.10 Intrepid Ibexなので、普通ならそれをインストールするところだが、ただ今月中に次の9.04 Jaunty Jackalopeが出る予定になっている。
今8.10をインストールして細かくカスタマイズしたとしても、もうすぐリリースされる9.04の最新機能の恩恵を受けるためにはまたインストールをし直さなければいけなくなってしまう。

それならばと9.04のβ版をインストールすることにした。若干人柱になってしまう危険性はあるものの、これなら正規版がリリースされてもオンラインアップデートのみでフル対応できるはず。
そして結果から言うと、ちゃんとHP mini 1000にインストールできて全ての機能が使えている。
ただしやはりβ版のせいかそのままではネットワーク周りを始めいくつか不具合が出てしまうので、その回避のために別途対策のための作業が必要になるところがあったのだが。

それらについてはおいおい書いていくこととして、まずはインストールの手順から。
HP mini 1000には他のほとんどのNetbookと同じように、光学ドライブがない。

そこでUSBメモリを使ってインストールすることになるが、一番簡単なのはディスクイメージを丸ごとコピーしてそこから起動する方法。
UNetbootinというツールを使えばそれが可能。Windows版とLinux版があるので、都合のいい方を選んでインストール。

そしてUbuntuの公式サイトから32bitデスクトップ版ディスクイメージのubuntu-9.04-beta-desktop-i386.isoをダウンロード。
USBメモリをPCに挿した状態でUNetbootinを起動して、「Diskimage」を「ISO」にしてダウンロードしたファイルを選択。

UNetbootin

この状態で「OK」をクリックすると、USBメモリにブート可能なディスクイメージが書き込まれる。
そのUSBメモリをHP mini 1000に挿して起動。HPのロゴが出たらすかさずF9を押して、ブートデバイスをHDDではなくUSBメモリに選択。
あとは普通にCDからインストールするのと同じ手順で作業を進める。

なおUbuntuは今回の9.04からext4ジャーナリングファイルシステムに対応しており、これを使用することで高速化が期待できる。
しかしディスクを全てext4でフォーマットしてしまうと、インストール完了後のオンラインアップデートで再起動後、カーネルパニックで二度と立ち上がらなくなってしまう。
これを防ぐために、インストール時に「/boot」ディレクトリを別パーティションに切り分けてファイル形式をext3にしておく。

インストールが完了して再起動させてみると、なぜか有線LANがつながらない。
ifconfigで確認したところ、そもそもNICを認識していない様子。これはドライバモジュールがちゃんとインストールされているのに、なぜかそれを起動時に読み込む設定になっていないことが原因。
よって、/etc/modules に「r8169」という行を追加して再起動するだけで、「eth1」として有線LANを認識するようになる。

次に問題が出たのは無線LAN。
起動後しばらくするとシステムが勝手にプロプライエタリの無線LAN用ドライバ(BROADCOM STA  無線ドライバ)をインストールしてくれて、何もしなくとも無線LANは使えるようになる。

ただし無線LANルータの設定で、認証にAOSS(バッファロー独自の無線LAN簡単設定システム)を使っていると悲惨なことになる。
もちろんUbuntuはAOSSに対応していないので認証キーを手で入力するわけだが、認証された後ほどなくしてマシンがフリーズするという現象に見舞われる。

どうやらこれはドライバのバグらしく、AOSSではSSIDや認証キーを仕様ギリギリいっぱいの長さで設定してしまうのだが、このシチュエーションで起こる現象のようだ。
原因はわかっているので対策はそう難しくない。私の場合は、ルータ側で設定しているSSIDと認証キーをそれぞれ末尾4桁を削除して短くした。
これで問題なく無線LANに接続できるようになる。

以上の手順を踏むことで、Ubuntu 9.04βがHP mini 1000で使えるようになった。
サスペンド/レジュームも問題なく動作し、また電源管理からディスプレイの輝度の調整も可能。試しにひと通り触ってみたが、使えない機能は実質ないと言っていいと思う。

試しに8.10もインストールしてみたのだが、やはり起動時間を含めて体感できるほど速くなっている。メモリを2GB積んだ状態では、ApacheとMySQLを同時に動かしつつターミナルでVimを4つほど開いてもさほどストレスなく操作することができる。素晴らしい。

しかし最後にまたひとつ問題が発覚。
8.10で使えていた
Dropboxが動かなくなっていた。しかしこれも調べたところ、最新版なら9.04でも動くらしい。
(※2009-04-18追記: すでに公式ページに9.04対応版が掲載された様子。インストールは公式ページの記述通りに行えばOK)

まずは通常のダウンロードページから「Ubuntu 8.10 (x86)」用のファイルnautilus-dropbox_0.5.0-1_i386_ubuntu_8.10.debをダウンロード。

$ dpkg -i nautilus-dropbox_0.5.0-1_i386_ubuntu_8.10.deb

でインストール。そして

$ sudo killall nautilus

でNautilusプロセスを再起動。このままNautilusを起動すると、通常はDropboxをインストールするかを訊くポップアップウィンドウが表示されてそのままインストールに進めるのだが、9.04ではボタンを押しても何も始まらない。

そこで、Dropboxフォーラムの「New (4/8) - Latest Stable Dropbox - 0.6.507」というページに掲載されている最新版のファイルdropbox-lnx.x86-0.6.507.tar.gzをダウンロード。

$ cd; tar xzf dropbox-lnx.x86-0.6.507.tar.gz

として、.dropbox-dist/ ディレクトリを自分のホームディレクトリに展開。あらためてNautilusを起動し直すと、今度はDropboxのインストールができるようになっている。
そのままインストーラの指示通りに作業を行えば、インストールが成功してDropboxがUbuntu9.04でも使えるようになる。

カテゴリ ,  | コメント(0) | トラックバック(0) はてなブックマークへ はてなブックマークでの登録数

コメント

トラックバック

トラックバックリンク:
http://ja.verbmode.net/trackbacks?article_id=56

(leave url/email »)

   コメントのマークアップヘルプ 前のコメント