投稿者 おおかゆか
2009-02-03 04:17:00 GMT

この本の帯には、「『失敗プロジェクト』の代名詞となった『デスマーチ』待望の改定版!」と書かれてあるように、私もデスマーチのことを人員、時間、スキルのあらゆるリソースが著しく不足していてほとんど成功する見込みのないプロジェクトのことを言うのだと思っていた。
しかし本書の中では、「デスマーチ・プロジェクトとは、『プロジェクトのパラメータ』が正常値を50%以上超過したもの」と定義されており、失敗が必定のプロジェクトだとは書かれていない。
正常値を50%以上超過したパラメータとは、たとえばプロジェクトを成功さ迫るために通常必要と思われる人員の半分以下しか割り当てられなかったり、普通に考えてかかるだろう期間の半分以下しか与えられなかったりすることを指す。
そして著者のエドワード・ゴードンは、今日ではそのようなデスマーチ・プロジェクトが常態化しつつあるとまで言っている。
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投稿者 おおかゆか
2009-01-23 10:03:00 GMT

今更ながらのソフトウェア開発プロジェクトにおける古典的名著であるが、恥ずかしながら本棚に積んだまま置いてあったので、一気に読んでみた。
感想は、「早く読んでおけば良かった」のひと言に尽きるだろうか。
特に劣悪なオフィス環境におけるプログラマの生産効率の低下や、退職者が続出する状況がいかに無駄なコストを会社に払わせているかといった部分は、私も実感するところで上司にぐちぐち文句を言っていた記憶がある。
当時この本を読んでいれば、掲載されている実証データを元にもっと本格的に会社の上層部に訴えかけて改善させようという気になっていたかもしれない。
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投稿者 おおかゆか
2009-01-22 10:41:00 GMT

前回の記事からもその感がにじみ出ていると思うが、私は「SE(システムエンジニア)」という言葉が嫌いである。同程度に「PG(≠プログラマ)」という言葉も。
要求や設計といった「上流工程(※この言葉も嫌い)」を行う人がSEで、SE様のありがたい設計をコードに落とし込むべく一山いくらで取り替え可能な頭数として調達され泥臭い「下流」の作業を担当するのがPGということになっているわけだが。
そもそも設計と実装って、そんなに明確に切り離せるものでもないだろう。作ってみないとわからないことだって多いし、コーディングの途中で設計を変更したいと思うことなどはザラだ。そういう場合にこのような身分制の下では、PGごときがSE様の決められた設計に口を挟むなど畏れ多い、となってしまう。
かくして「PG」のモチベーションはことごとく低下し、技術力を磨くよりはコーディングなどという下賤な作業とはさっさとお別れすべく、「上流」のSEやPMを目指すというのが日本のソフトウェアエンジニアの正しいあり方とされてきた。
そういう日本のいわゆる「IT業界」に対して一家言を持った、腕に覚えのあるおじさまたちの愚痴や批判を集めたのがこの本である。
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